2010年11月17日

治験の休薬期間

高額な報酬を得られるからといって、治験ボランティアに連続して応募することはできませんので注意が必要です。

それは治験には休薬期間というものが定められているためです。

それでは、この休薬期間とはどのようなものでしょうか。


◇薬の残留の影響を防ぐ◇

治験では、休薬期間を設けることで、他の治験により投薬された薬の残留による影響で、正しい検査結果が出なくなることを防ぐようにしています。

治験の内容により休薬期間は異なり、前回受けた治験の修了日の翌日からカウントされた日数で指定されます。

従いまして、治験ボランティアに応募する人は、その治験ごとの休薬期間を確認する必要があります。


◇休薬期間のペナルティ◇

休薬期間は非常に重要です。もし守らないと、治験の検査結果の正確さが失われるだけでなく、被験者の健康にどのような悪影響を与えるか予測できません。

また、被験者が休薬期間を守っていなかったことが判明した場合、賠償金を請求される訴訟問題にまで発展する可能性もありますので、注意が必要です。
posted by 臨床医 at 17:44| 治験ボランティアとは | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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